目標を達成していく上で最も重要なのは課題の抽出です。
目標と現実の姿の差がギャップになります。
試験で言えば目標点数との差です。
このギャップを構成するものが問題です。
問題には、大きいものから小さいものまで多くあります。
■語彙力がない
■文法を知らない
■何を言っているか分からない
■読むのが遅い
■勉強する時間がない
■勉強を継続できない
問題を「なぜ、なぜ、なぜ」と掘り下げて考え、真の問題が何なのかを探り出します。
英語学習の場合、そんなに深く掘り下げる必要はないかもしれませんが、
考えることで、自分が思いもしなかったところに、答えがあるかもしれません。
例えば、リスニングの点数が伸びないとして、それはリスニングの力の問題なのか、
設問を早く読むことができないからなのかによっても取るべき対策が変わります。
■音が認識できない
■スピードが速くて内容が理解できない
■聞くことは出来るけど設問が答えられない
なぜ出来ないのか、それを掘り下げる。
掘り下げていった真の問題、それが課題です。
課題を解決することで問題がなくなり、ギャップが埋まるかどうかを考えます。
それで解決されるようであれば、問題がいつかの課題に集約されたことになります。
次にどの課題から取り組むべきか優先順位を考えます。
ここで大事なのは、効果が大きい物を優先させることです。
マーケティングによく出てくる「2:8の法則」(パレート分析)って奴です。
単純に言えば、商品アイテム数の2割で8割の売り上げを上げるという理論です。
売上を上げるためには、主力の2割のアイテムのテコ入れをまず行う。
限られた資源(時間・お金)の中で効率よく解決するためには有効です。
この場合スーパードライから淡麗までの5アイテムで60%売っています。
これらの単品の売り上げを上げることが、全体売り上げを効果的に上げることにつながります。 売上の低い商品の売り場に力を入れてもあまり効果がありません。
それと同じように、
目標達成に効果が大きいものは何なのか?
ということを考えます。
また、優先順位をつける上で、重要性と緊急性に分けて考えることも有効です。
短期的には、右上のA領域の重要性高、緊急性高の学習が有効であり、優先すべきですが、長期的にはB領域のものをいかに学習に取り入れていくかということが重要です。というか、これをやらないとどこかで伸びが止まります。
こうしたことを踏まえながら、自分の課題は何なのか?何を解決すると問題がなくなるのか?を探っていきます。
この課題を解決すれば、問題はなくなるよなと思えれば大丈夫です。